王様とひつじ 180111

焚き火のそばで休憩していると、がざがざと音がしました。
王様とアメリは身構えて、木や草が揺れるほうを注意深く見ていました。

「やぁ、こんにちは」

出てきたのは人でした。

「こんにちは」

王様とアメリは声をそろえて返事をしました。

「どう?」

王様は焚き火を指差し、使っていないチタンのマグカップを持ち上げました。

「ありがとう。
紅茶はあるかな?」

王様はうなずいて、いちごの香りのする紅茶を淹れてやりました。
男は焚き火に近づき、重い荷物をどすんと起きました。

「旗が見えたんでね、来てみました。
小屋を作ってるんですか?」

この大きなジャングルの中に埋もれるようなテントの上のバンダナの旗を男はどうやって見つけたのでしょう。
王様は少し警戒しましたが、アメリはうっとりとしました。
旗が「ここに王様とアメリがいる」と知らせる役に立ったからです。

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