ペストマスク

僕は僕の顔を抱きしめて雨の中をさ迷う。病に倒れない身体を得るために、僕は僕の顔を失った。血の気の引いた顔をぐっと胸元に押し付ける。この先ずっとこのカラスのような顔のままだ。あのときあの人に褒められた笑顔は二度と戻ってこない。あまりにかわいいからと唇を奪われたときの僕は、もうここにはいない。

ETOCORIA

KyrieのオリジナルBL小説サイト

0コメント

  • 1000 / 1000